秒速5センチメートル (3回目,ネタバレあり)
急行電車の踏み切り通過後の,貴樹の顔を確認したかった。
僕も,この秒速5センチメートルという作品は山崎まさとしさんの「One more time, One more chance」を表現したかった為に作られたと思う。「One more time, One more chance」がffで導入される瞬間,第1話「桜花抄」,第2話「コスモナウト」の話が自分の中で秒速5センチメートルに繋がった。わかってはいたけど,感極まって涙がこぼれた。
ネタバレ反転。
貴樹の顔は微妙に感じた。急行電車通過後の踏み切りの向こう側には誰もいなかった。しかし,自分の中に残った感情は1回目と3回目では違う。1回目では,「おい,明里はどこに行ったんだ」と。でも,今は違うように感じられる。2人を離れ離れにしておいた時間,距離があまりにも大きな壁だったんだ。ようやく貴樹にも新しいページが用意されたのだ。その瞬間が,貴樹の微妙な笑顔に反映されていると思う。
もう一度観たい。もう一度味わいたい。もう一度涙したい。もう一度チャンスが欲しい。でも,過去は過去。今後,どんな風に貴樹は,新しいページを埋めていくのだろう。映画の中は,これで充分なのだろう。次は自分である。
« ロリータコンプレックス | トップページ | 夕焼け空 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 「グロリア・スコット号」の訳(2011.09.18)
- (2010.06.11)
- ぐったり中(2010.03.15)
- ThinkPadがこの先生きのこるためには(2010.03.15)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント