長いことPHSの機種変更をしていなかったら,比較的安い金額でW-ZERO3[ES](しかも,青耳RX420IN)の更新が14,800円でできるキャンペーンの案内を頂いた。しかし,定額プランに変更必須だし,今夏WM6をベースにした新機種が出る話のようなので,踏ん切りがつかない。締切は4月30日まで。悩ましい(前枠)。
さて,4回目の渋谷シネマライズでの秒速5センチメートルの鑑賞。シネマライズでの上映は4月27日のようなので,たぶん最後になるかもしれない。
新海誠監督のティーチインとサイン会が行われる回の指定席が取れたので,サインを頂くためのパンフ(手許に2部あり,1部開封済み)を持ってシネマライズへ。4回目でも,One more time, One more chanceが入ってきた瞬間に目頭が熱くなる。
ティーチインでの監督の言葉。
「今この時期に創らなければいけない作品を創った。」34歳になろうとしている監督から出た言葉。このまま何となく楽に仕事をこなしている,もちろん精神状態が安定していないと作品は制作できないが,不安定さがないと面白くないのではないと。
32歳になる自分。最初に見た時の感想は正直,辛かった。自分だったら,もっと楽に生きたい,自分だったらあの踏切で,アカリと再び出会える選択肢が欲かった。
でも,何度も見直す度に,こんな不安定な状態も悪くはないのではないかと。一度,結婚しようと言ったことがある。でも,3ヶ月で破局した。正直,自分がこれからも恋愛,結婚できるかかというイメージがわかない。常に自分の土台は不安定だ。精神的に不安定な自分。でも,最後のタカキの笑顔に全てが救われた気がする。
作品の細かい内容だが,第1話の時代には新宿から出ていく,逗子行きの電車はあったかな?とか,この時期どんな衛星用のH-2型ロケットが打ちあけられたのかやH-2b型ロケットで,太陽系探査用衛星打ち上げられたのかなと思ったが,「フィクション」ですからという言葉にすべてどうでもよくなった。綺麗な背景が,この作品を補ってくれる。
サイン会の時,一人,一人に両手で固く握手してくださる監督の姿を見て,なんていうんだろう上手くいえないが,真面目なんだなと。人生に真剣に向きあって作品を創られる方なんだなと。
今,全国各地で上映されていると思う。時間も63分と短め。でも絶対に見て欲しい。一度目では,辛い作品かもしれない。でも,自分の次へのステップになった。
機会があればロケット打ちあげ時の種子島に行きたい。桜の花びらが舞い散る木の下で,二人でいたい。
僕は,Footballや自転車ロードレースを好んで観るが,その中にだっていろんな不安定さがある。不安定さがあるから面白いのかもしれない。例えば,僕は今は(埼玉にいながら)仙台のゴール裏に駆けつけるバカだが,J1にあがった時の仙台,J2に降格してしまった仙台,89分で勝ち点3を奪った仙台,89分で勝ち点を失ってしまった仙台,最終節で逆転され,入れ替え戦に出場できなかった仙台,第1クール終了時点で昇格圏内だった仙台,なのにJ2残留が決まってしまった柏戦。ゴール裏で声を出していると泣けてしまう。悔しくて,嬉しくて,泣いてしまう。不安定だから面白くて,感動できるのだろう。仙台劇場と人はいう。
最近のコメント